人類史に刻まれる巨大遺跡 中国と聞いて、すぐに「万里の長城」を連想する人は、少なくないと思います。人類文明史最大の建造物、と言っても過言ではない万里の長城。かつて、月面上から地球上に唯一見えた建造物は、渤海湾山海関から黄河を越えて嘉峪関まで、まっすぐ1700kmにわたって延びる「万里の長城」だった、とアポロ11号が月から帰還の際、報告しています。その部分に加えて、更に明の時代に増築された部分まで含めれば、その曲がりくねりながら延びる総延長は何と6000km(古代の単位では一万里)にも達します。 仮に、その建設に用いられた分の材料を使って、今あらためて高さ25m・幅1mの城壁を造ったとすると、地球を軽く1周してしまうほどの長さになってしまいます。このような大規模の工事を、当時の土木技術で、しかも人跡未踏の山谷や草木も生えぬ荒野を切りひらいて進めたのです。無数の犠牲と膨大な人の心血によってできたものであることが容易に想像できます。だからこそ「世界七大奇観」の一つに数えられているのでしょう。 |