地球の歳差と「大年」
ここでまず気づくのは、このユガの24,000年という考え方は、古代ギリシャの哲学者・プラトンが唱えた「プラトン周期」25,920年と同じように、地球の歳差周期と関連がありそうなことです。プラトン周期は、25,920年を1プラトン年、その12分の1の2,160年を1プラトン月として、時代や人類の方向性を考察する方法です。
歳差周期とは、地軸が天極を廻る周期のことです。固定しているように見える地球の地軸も約25,868年(一般の説)という長い時間の中で、“すりこ木”のような回転運動をしています。
ただ、ユガの大年24,000年もプラトンの25,920年も実際の天文観測データによるものとは言えず、特にユガの大年は数理的な展開によるものという色彩が濃いのです。
現代の占星学は、この思想を受け継ぎつつも、一般に言われる25,868年を取り入れ1大年とし、12分の1の約2156年を1大月としています。おそらく、みなさんも「みずがめ座(アクエリアス)時代」という表現を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これはまさに、この2,156年ごとに春分点が移動する黄道星座のことを言っているのです。 おひつじ座の時代は、戦いやとび抜けた英雄の力が全てを握り統率した時代、続くうお座の時代は混沌の時代、嘘や欺瞞がはびこり真実が見出せなくなる故に、イエスキリストに代表されるような心の救済を求める民衆の為の宗教が出現する時代、そして、みずがめ座の時代には古い偏見や確執を解き放ち人類愛的な意識が広がる時代……と言われています。
一説には、既にみずがめ座の時代に入ったという意見もあるようですが、実際に春分点が黄道星座のみずがめ座に入るのは、まだまだ先のことです。厳密に言うと現在は「うお座大時代中のみずがめ座小時代」にあります。
つまり、1大月約2,156年の期間が更に12分割され、およそ180年毎に小時代の星座期間を経過します。ですから、現在はうお座大時代の末期にいるわけです。
とはいえ、うお座とみずがめ座両方の影響を受けるといってもいい時期です。比較的豊かで穏やかな時代で、宗教や神秘学や科学とがひとつに結びつく可能性を暗示している時代だとも言えるのです。この時代は左腦・右腦両方に関係し、「理性」と「本能」が統合されていく、という意味を持ちます。「星象学」(一般に言う占星学も含)などは、まさに理性と感性、科学と哲学を融合するものとしての橋渡し役に成り得るとも言えます。
プラトン周期にしても、インドのユガ周期にしても、また現代占星学にしても、そのほとんどは時代の区切りをはっきり定められないでいます。原因は、歳差周期の年数には諸説あり(細かくは数十種類)、歴史との対照では23〜68年ほどもばらつきが出てしまうために、多くはその有用性を認めながらも、必ずしも時代との厳密な対照をしていなかったことにあります。
紀元前12,625年 おとめ座大時代
| 前10,484年 |
しし座 |
| 前 8,343年 |
かに座 |
| 前 6,202年 |
ふたご座 |
| 前 4,061年 |
おうし座 |
| 前 1,920年 |
おひつじ座 |
| 221年 |
うお座←現在は「うお座大時代」中の<みずがめ座小時代>にいる。 |
| 2,362年 |
みずがめ座(人間が真に人類意識に目覚めるとされる「みずがめ大時代」) |
| 4,503年 |
やぎ座 |
| 6,644年 |
いて座 |
| 8,785年 |
さそり座 |
| 10,926年 |
てんびん座 |
| 13,067年 |
おとめ座 |
|