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中国星学の伝承
星を使った命理学を総称して《星学》と言います。その歴史は古く、六千年前の伏羲氏の頃にまでさかのぼれます。『果老星宗』『琴堂指金』『神道大編』『望斗經』『牧衡經』『通玄賦』『星学綱目』『星学源流』『星度指南』『乾元秘旨』『耶律元數』『元星經』『天官經』など、その関連書籍も多くあります。中でも、チンギスハンの軍師・耶律楚材による『元數』『天官經』『乾元秘旨』の三点が、実際の星学としての最も正統的なものと言えます。
七政四余
星象を根幹にして人事百般を見通し、そして影響度も極めて深い、それが「七政四余」であり、東アジアの天文学術と言えるものです。秦・漢朝以降は徐々に衰退していた先賢らの精義を、元に到って耶律楚材が再び復興させたのです。
天命と星学
人は地球上に誕生した瞬間から、宇宙の諸天体、恒星や星雲や太陽系惑星そして日月が生み出す複雑な相互作用によって、それぞれ全く異なる生命体として生きるのです。その磁場引力などの複雑な相互作用を表わすものとして《七政四余》中の諸要素があります。たとえば、下記のようなものです。
【太陽系天体、感応点】
日・月・水・金・火・木・土などの《七政》や羅 ・計都・月孛・紫気などの《四余》以外に、現代では小惑星や天・海・冥などの天体も加えることも可能。
【二十八宿】
東西南北にそれぞれ七つずつ配される。恒星などの星群。七政と組み合わせて吉凶を判断。
【十干化曜】
禄・暗・福・耗・蔭・貴・刑・印・囚・権。八字(四柱推命)の十神(比肩・劫財・食神・傷官…)と同等の働きを持つ。
【干支神殺】
人事諸般の吉凶を司る仮想の星。天文観測の精度不足を補う為に編み出されたもの。吉作用のものを「神」、凶作用のものを「殺」と呼ぶ。また流年につくものは流年神殺。
●2006年の流行と開運
経星と緯星
七政を《文》、四余を《武》となし文武そろって天に使える、という意味があります。そして二十八宿の恒星は「経星」、七政と四余を含めた太陽系十四曜星を「緯星」とも称し、経星と緯星の相生相剋をもって吉凶を判断します。
十干化曜
更に、經・絡・貫・串・沖・守・釣・拱・夾・ ・截などの断法により、日月五星の位置から、人生や才能や人格の高低を知ることができます。古人は、命を論じるに当たっては、「命宮」をもって根基を定め「命主」をもって福寿を言う、が基本でした。それによって一人の人間の一生の命運格局を断じ、富貴貴賎、寿夭賢愚を分けられたのです。
命宮算出の意味 〜「時空の結合」〜
前回、命宮のことに触れました。どんな方法を用いるにしても、命宮は運命を論じる上で、とても重要ですので、もう少し命宮について説明します。
自転と公転:
地球は太陽の周りを自転しながら回っています。つまり公転です。この動きの中にこそ、地球に生きる私たちの運命を探る秘密が隠されているのです。 地球は、1回自転をしながら公転軌道(黄道)の約1度を進みます。《自転の中に公転があり、公転の中に自転がある》という理がここにあります。そして一自転ごとに、四季が少しずつ変化していくのです。地球の「自転」は《昼夜》という陰陽サイクルを、「公転」は《寒暑》という陰陽サイクルを生み出しています。 これが『易経』に言う「日が往って月が来る・月が往って日が来る。日月が相推して明が生ず。寒が往って暑が来る・暑が往って寒が来る。寒暑が相推して歳が成る」の意味なのです。
公転が作る時間:
“いつ生まれたか”とは、地球の公道の位置のことでもあります。つまり、出生年月だけなら「太陽星座や月柱」などの大まかな位置がわかります。しかし出生日時まで加われば、更に「命宮度数、日時柱」など黄道度数までもわかるのです。すべての人は、それぞれ黄道上の異なる度数で(公転軌道上のある度数で)生まれる、とも言えるでしょう。それによって諸星との関係も変化し、異なる運命が生ずるのです。
先天と後天:
「運命は先天と後天を合わせて読む」とよく言われます。先天と後天とは一体何でしょうか。実は、この地球の「自転」が「先天」、「公転」が「後天」を生み出しています。そして、この原理こそが【命宮の配置】の鍵なのです。それは、「空間」(自転・先天)と「時間」(公転・後天)を結合させることです。
「時間」=天上時間(生道十二宮)月、黄+地上時間(生時、黄道度数)
「空間」=出生地経度+出生地緯度
簡単に言えば、「出生時間+出生地点」こそが先天と後天を合わせることであり、《時空の結合》なのです。そこにこそ、運命を表わす命盤(星盤)を描く出発点があります。 したがって《命宮》を厳密に考えた場合、上記のようなそれは「時間と空間の結合」という考え方が必要なのだということです。実は、その点において《七政四余》よりも現代星象学の方が優れているとも言えます。それは七政四余には、「空間」の要素が無いからです。その分を、さまざまな神殺や化曜などで補い、独自の進化を遂げたとも言えるでしょう。
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