今回も災難の相の続きじゃ。水難、盗難、財難その他の相を順次説明する。
《水難に遭う前には、顎から口の周りに薄黒い色が浮かぶ》
 何となく顎や口の周りが黒く見えるのが水難の相の特徴じゃ。顎全体が湿気を帯びたように暗いのは、家に湿気が多いか、川や海の近くに住んでいて水気を受けている証拠じゃ。
水難には川や海で溺れる場合と、洪水などで家屋敷が浸かる場合があるが、ひとまとめにして説明した。夏季には地方の田舎の川や海で都会の連中がよく溺れるが、プ―ルとは違って、自然は生きているということに気づいてもらいたいのう。水死では浮かばれんからのう。それと、不意死の者にはとくに懇(ねんご)ろな供養が必要じゃ。不成仏霊の波動は怖いぞ。
《盗難に遭う前には、鼻に向かって暗い色が走る》
 頬骨やアギトや口の左右などから暗い色が走って小鼻に入れば金銭を盗られ、小鼻の2センチぐらい上に入れば貴金属や家財道具や資材を盗まれる。金品を脅し取られたり、盗まれたり、無心されたりもする。暗い色の線に勢いがあれば、事が急に起こるから十分な警戒が必要じゃ。押し込み強盗などの場合には、走る色に勢いがあって血の気を含んでおる。戸締りを厳重に頼むぞ。
《財産を失う相》
 人に騙されたり、いろいろな災難で財産を失う場合には、額の中央と額の両脇、それと鼻に黒い色や萎(しな)びたような色が現れるのじゃ。まあ、財産の無い連中は心配することもなかろうが、財産があって財産にかじりついているような連中はとくに注意してもらいたい。人相術では額の中ほどを官禄宮、額の両脇を福徳宮、鼻を財帛宮と言うて〈財産に関わる吉凶を見る急所〉に当てておるから、ここの色が悪くなると一大事じゃ。
【悪い色】とは、暗い色、濁った色、汚い色、淋しい色、険しい色などじゃ。反対に【良い色】とは、明るい色、冴えた色、綺麗な色、清い色のことじゃ。良い色は顔のどの部分に現れても良い運命を表し、悪い色はどこに現れても悪い運命を表すのじゃ。顔のどこにそれらの色が現れているかによって、どのような吉凶があるかが具体的に分かるのじゃよ。 顔に表れる色の状態だが、点になったり、米粒大や大豆大、指先で押したぐらいの大きさ、硬貨大やもっと大きく現れたりする。線状のものは顔の部位と部位をつなぐように走っておる。わしが人相を見ただけで、現在の吉凶の問題を指摘し、その成り行きと結末の良し悪しを指摘するのは、顔のどこにどのような色が現れているかを観察して勝手にしゃべっているだけじゃ。勉強すれば誰にでもできるのじゃよ。判断の上手下手は経験の差による。
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