|
今回からは、江戸時代から秘伝として伝わったとされる《観面秘録(かんめんひろく)》というのをやることにした。これも八相と同じように、人相をパッパッと見てパッパッと判断する方法じゃ。八相の見方のところでも言うたように、初めはそれぞれの相にピタッと当てはまる者だけをズバリ判断すればオッケーじゃ。必ず当たるようにできておる。あれこれ入り交じった〈混合型〉の者も多いが、それは慣れてから判断すればエエ。
《男面(だんめん)》
男面とは男の相の特徴じゃ。《本来の男とはこうあるべきという見本》と思ってよかろう。今日日の男連中は、ヘラヘラ〜ナヨナヨ〜で、見かけも根性も運命も、とても男面とは言えんのう。しっかり頼むぞ。
男面は男には当たり前の相じゃ。ところが、〈女で男面〉となると問題があるのじゃよ。人相に男の特徴〈男面〉が多いということは、運命も男並みということじゃからのう。我が強いから、男に逆らい、家事を嫌って外で働きたがるのじゃ。運命とは不思議なもので、男面の女は亭主が病弱か、グウタラか放蕩者(ほうとうもの)で、否応なしに生活面での主役になるのじゃよ。亭主に代わって一家の面倒を見るようになるわけじゃ。しんどいのう。要は《女に男面の特徴がどれくらいあるか》を見抜くのが秘訣じゃ。
次に男面の特徴を、重要な順にズラズラと述べるから、できるだけ覚えて、自分や周りの者を次々と判断してもらいたい。とにかく、何よりも実践が上達の近道じゃ。もし「当たらないワ〜?」などと思ったら、そりゃ、見間違いによる判断の間違いじゃ。それほどに観面秘録はよく当たる実用的な人相術なのじゃ。それでは、ぼつぼつ始めようかのう。

《衣服の外に現れたところがたくましい者》
顔、首、手、足などの、衣服から外に現れているところが大きいし、力強いのが男面の特徴の第一じゃ。反対に、隠れているところ、乳、腹、腰、股などは肉付きがなくて骨張っているのじゃよ。このことを人相術では《陰小陽大(いんしょうようだい)》というのじゃ。隠れたところ(陰)が小で、現れているところ(陽)が大という意味じゃな。
大体が、女は胸や腰や太股などに豊かに肉があって、顔や首や手や足がホッソリとしなやかだと決まっておるが、反対に、顔や首や手や足が大きいのを〈男面の女〉と言う。男の気性と運命を地で行くのじゃよ。それだけに苦労が多いということじゃ。
|